あさイチ『どうする?実家の始末』を見て

#その他

 先日、NHKの朝の情報番組、あさイチで『どうする?実家の始末』と題し、家族信託(民事信託)について特集が組まれていました。専門家として司法書士の方が登場していまして、おっ!と思いながら見ておりました。

 

 『実家の始末』という言葉自体は適切ではないのかもしれませんが、両親が認知症になった場合や亡くなった場合に、実家などの不動産やその他の財産の取り扱いをどのようにすればよいか、という問題は最近よく話題になります。また、いわゆる『空き家問題』にまで発展するケースも増えてきているようです。

 核家族化が進む現代においては、よく起こりうる問題なのではないでしょうか。

 

 それらの財産を子へ受け継がせたいと思われるのであれば、元気なうちに遺言書を作成する、生前贈与をするなどが考えられるほか、特集であったように、民事信託契約を結ぶということも一つの手段です。あまり聞きなれない制度かもしれませんが、柔軟に対処することができるので魅力的です。

 ただし、ご本人に明確な希望があったり、家族間で話がついていたりしたとしても、対処する前に万が一ご本人の判断能力が衰えてしまうと、これらの制度は利用できなくなります。

 

 ご本人の希望や家族構成、ライフスタイル、財産の額もそれぞれ異なりますから、どれが最善の手段かというのは一概には言えませんが、いずれにしても大事なのは問題を未然に防ぐことです。

 もうひと月もすると正月になります。家族一同が集まる機会も増える時期ですから、一度皆様でお話しされてみてはいかがでしょうか。

この記事が役に立った!と思ったらシェア